絵本「ゆきしろとばらあか」

| 2010年8月28日土曜日


絵本グリムシリーズ3冊目「ゆきしろとばらあか」(那須田淳:訳)の見本が出来上がってきました。
今回は原画の色とあえて違うページもあります。
原画では、全体にもう少し濃くしてみたいと思っても、塗ってしまって良くなくてやり直すのは大変ですが、色校正だと思ったより濃く出て,それが面白い効果になっている場合があるからです。
ベストなのは、原画より印刷の方が良いと思える絵本が出来上がる事。
原画はもっのすごい色数を使っているので、4色で刷る印刷では自ずと限界があるけれど、それでも印刷の方が奇麗かも・・と思えるページに出会えることもあり、最近は印刷することで新しい絵を作り上げるのだと考え、以前ほどのストレスがなくなった気がします。
グリムでも、この物語は知らない方もいらっしゃるのでは?
私も初めて読み、とても気に入って描いてみたいと申し出たお話です。
とにかく、主人公二人の女の子が優しくて良い子で可愛い☆
そして小人が滑稽で可笑しくて読みながら思わず突っ込み入れたくなる。
(下絵:鷲に連れ去られそうになり世にもあわれな悲鳴をあげる小人)